(更新日:2026年8月25日)
「処方箋のAXIS(軸)は45度。でも、売っている乱視用カラコンは90度と180度ばかり」——そう思って検索された方へ。
結論からお伝えすると、AXISが90度・180度以外でも、乱視用カラコンを選べる場合があります。一般に、市販されている乱視用カラコンは指定できるAXISが90度・180度に限られることが多いと言われています。ただしそれは「乱視用カラコンのすべてがそうである」という意味ではありません。Lancyの乱視用カラコンは受注生産のため、系列によってはAXISを5度刻み(5〜180度の36段階)で指定していただけます。
この記事では、AXISという数値の意味から、90度・180度以外の角度の方が確認するとよいポイント、実際の注文の考え方までを順に説明します。なお、度数や装用の可否そのものを判断するのは眼科医です。必ず眼科で検査を受け、処方箋を手元に用意したうえでお読みください。
そもそもAXIS(軸)とは何を表す数値?
AXISは、乱視の「向き」を1〜180の数値で表したものです。乱視の「強さ」を表すCYLとセットで使われます。
乱視は、目に入ってきた光の曲がり方が方向によって異なる状態を指します。その「どの方向か」を角度で示したのがAXISです。たとえばAXIS 180は水平方向、AXIS 90は垂直方向を指し、45度や120度はその中間の斜め方向を指します。
向きによって直乱視・倒乱視・斜乱視と呼び分けられることがあり、斜めの方向にあるものが一般に斜乱視と呼ばれます。ただし、ご自身がどれに当たるかを分類名で覚える必要はありません。注文に使うのは、処方箋に書かれた数値そのものだからです。
SPH・CYL・AXISの3つの数値の読み方は、乱視用カラコンの度数「SPH・CYL・AXIS」の読み方でくわしく解説しています。個々の用語は用語集もあわせてご覧ください。
軸が90度・180度以外だと、乱視用カラコンは選べないの?
選べる場合があります。「90度と180度しかない」というのは乱視用カラコン全体のルールではなく、あらかじめ在庫として作り置きする方式の商品に多い傾向です。
理由は組み合わせの数にあります。乱視用レンズは、SPH(近視・遠視の度数)×CYL(乱視の度数)×AXIS(乱視の向き)の3つの掛け算で1つの度数が決まります。AXISを5度刻みにすると、それだけで36通り。ここにCYLの十数段階、SPHの数十段階が掛かるため、すべてを在庫として持つのは現実的ではありません。結果として、当てはまる方が多い90度・180度に絞られやすい、という事情があります。
一方、Lancyの乱視用カラコンは受注生産です。ご注文の際に右目・左目それぞれのSPH・CYL・AXISを選んでいただき、その組み合わせでお作りします。あらかじめ在庫を持つ方式ではないため、細かい刻みの角度も選択肢としてご用意しています。
「乱視用カラコンは種類が少ない」と感じるのはなぜ?
商品のカラーやデザインの数ではなく、「自分の度数の組み合わせが見つからない」ことを、種類の少なさとして感じているケースが多いためです。
デザインが気に入っても度数がない。度数はあっても軸が合わない。この繰り返しで「乱視だとカラコンは選べない」という印象になっていきます。とくにAXISが中間の角度の方は、探し方によっては候補がほとんど残りません。
Lancyでお取り扱いしている261商品は、すべて乱視用(トーリックレンズ)です。「乱視用がある商品を探す」のではなく、デザインから選んでいただけます。この点は乱視用カラコンの種類が少ないと感じる理由でも触れています。
Lancyでは軸(AXIS)をどこまで細かく指定できるの?
系列によって刻みが異なります。5度刻みで36段階まで指定できる系列と、10度刻みの系列、180度のみの系列があります。
| 系列 | 商品番号の形 | CYL(乱視の度数) | AXIS(軸) |
|---|---|---|---|
| 2週間用 | 〜-2ES | -0.50〜-4.25 | 5度刻み・36段階 |
| 1ヶ月用 | 〜-1T | -0.50〜-4.25 | 5度刻み・36段階 |
| 6ヶ月用 | 〜-6T | -0.25〜-4.25 | 10度刻み・18段階 |
| 1年用 | 〜-12T | -0.50〜-4.25 | 5度刻み・36段階 |
| 1年用2枚セットほか | toric-〜 | -0.50〜-3.00/-3.75/-4.00 | 180度のみ/10度刻み/5度刻み(商品による) |
SPHは全系列おおむね0.00〜-10.00(一部の商品は-11.00・-12.00まで)です。
AXISが45度・65度・120度のような角度をお探しの場合は、5度刻みで指定できる系列が候補になります。10度刻みの系列では、5度・15度・25度…といった角度は選択肢に含まれません。
⚠ 同じ系列でも、商品によって指定できる範囲が異なる場合があります。ご注文の前に、必ず各商品ページの選択肢でご確認ください。系列ごとの一覧は度数一覧にまとめています。
処方箋のAXISが「47度」のような中間の数値だったら?
選択肢として用意されている数値の中から選ぶことになります。どの数値を選ぶかは、必ず眼科で確認してください。「近いほうを選べば見えます」といった判断を、この記事でお伝えすることはできません。
そのうえで、順番としては次のように進めるとスムーズです。
- 眼科で検査を受け、処方箋の右目・左目それぞれのSPH・CYL・AXISを控える
- 気になる商品ページを開き、AXISの選択肢に何度が並んでいるかを確認する(5度刻みか、10度刻みか、180度のみか)
- 処方箋の数値がそのまま選べない場合、どの数値を選ぶとよいかを眼科で相談する
ポイントは、「選べる角度の一覧」を先に把握してから相談することです。手元に選択肢がわかっている状態であれば、眼科でも具体的に相談していただけます。
左右で軸(AXIS)が違うときはどう注文するの?
右目と左目で、SPH・CYL・AXISをそれぞれ独立して指定していただけます。注文フォームには右目用3つ+左目用3つ、合計6つの選択欄があります。
注文例:左右で軸も乱視の度数も違う場合
| SPH | CYL | AXIS | |
|---|---|---|---|
| 右目 | -2.50 | -0.75 | 45 |
| 左目 | -4.00 | -2.25 | 120 |
注文例:右目は乱視なし・左目だけ乱視の場合
| SPH | CYL | AXIS | |
|---|---|---|---|
| 右目 | -3.00 | 乱視無し | 乱視無し |
| 左目 | -3.00 | -1.25 | 65 |
CYLとAXISには「乱視無し」という選択肢があるため、片目だけ乱視の方も1セットで両目分が揃います。くわしくは片目だけ乱視のカラコン選びをご覧ください。
注文の前に確認しておきたいことは?
- 各商品ページの選択肢を必ず確認する。同じ系列でも、商品によって指定できる範囲が異なる場合があります。
- 処方箋の数値を手元に用意する。乱視用はCYLとAXISの両方が必要で、SPHだけでは注文できません。
- 納期に余裕をみる。受注生産のため、ご入金確認後、通常2〜4週間以内の発送となります(繁忙期はさらにかかる場合があります)。ここからさらに配送日数がかかります。使い切るタイミングから逆算してご注文ください。
- 装用感には個人差があります。見え方や違和感の感じ方は人によって異なります。気になる症状が続く場合は装用を中止し、眼科を受診してください。
- 定期的に眼科で検査を受ける。度数も目の状態も変わります。前回の処方箋のまま使い続けないようにしてください。
まとめ
- AXISは乱視の「向き」を1〜180で表した数値。90度・180度以外の角度も処方箋には書かれる
- 市販の乱視用カラコンでAXISが90度・180度に限られることが多いのは、在庫として持てる組み合わせの数に限りがあるため
- Lancyは受注生産で、系列によってAXISを5度刻み・36段階まで指定できる(10度刻み・180度のみの系列もある)
- 右目・左目でSPH・CYL・AXISを独立して指定でき、片目を「乱視無し」にすることもできる
- 指定できる範囲は商品によって異なるため、必ず各商品ページの選択肢で確認する
- どの数値を選ぶかの判断は眼科で相談する
軸が90度・180度ではないことは、カラコンをあきらめる理由になりません。まずはご自身の処方箋の数値と、選べる角度の一覧を見比べるところから始めてみてください。
▶ 度数一覧(系列ごとに指定できるSPH・CYL・AXIS)を見る
▶ 2週間用の商品一覧/1ヶ月用/1年用
▶ 用語集(SPH・CYL・AXIS・BC・DIA)
※この記事は一般的な情報をまとめたものです。目の状態や度数については眼科医にご相談ください。
